貴金属のプラチナ

若者にはゴールドやシルバーよりも人気があるのがプラチナです。

プラチナリング

プラチナチケットという言葉もあるように希少価値の高い物をプラチナに例える風潮があるほど、この貴金属は地球上に少量しか存在しないようです。現在までに生産された量はわずか4,000トンほどで、金の3%ほどしか今までに製品化されていないと言えばどれほど貴重な金属か分かっていただけるでしょうか。産出量が少ないのにジュエリーとしての利用価値が高いので質屋などの買取店では高額な金銭で取引されており、持っているだけでみんながうらやましがる貴金属として注目度満点のプラチナです。1メートルはどうやって決めたのか、それは地球1周の4万分の1を1メートルにしようと言い出した人がいたからです。しかしその長さを知るために毎回地球の長さを計測するのは大変なので、基準となる物差しが欲しくなります。そこで作られたのがメートル原器で、これを元に1メートルを簡単に知ることができるようになりました。このメートル原器の材質がプラチナを含む合金であることは理系の方には有名な話でそれほど人類の発展にも大きな役割を果たしてきた貴金属といえるでしょう。装飾品としての需要もさることながら、こうした科学や化学の分野でもプラチナは重宝される材質として認められる存在になってします。融点が高く抵抗力も極めて強いので、多くの機械にも使われていますし電極などや触媒としても快刀乱麻の大活躍を繰り広げています。耐久力もあるので排気センサーや点火プラグにも結構使われており、駐車場の自動車をくまなく探せばあちこちにプラチナ合金を見つけることができるでしょう。自動車には軽トラックのように軽貨物便で使用されるもの、長距離運送向けの大型トラックやタンクローリー、自動2輪車も含まれ、とにかくたくさんの乗り物やマシーンの製造に欠かせない重要な金属になっております。プラチナの純度はシルバーのように表わすことができ、まじりっけなしの純度100%のプラチナはPt1000となります。他にも国内で販売されている装飾品のプラチナにはPt950、Pt900、Pt850があり、それぞれ95%、90%、85%がプラチナですよという意味になります。価値が高いのは当然純粋なPt1000ですが、ゴールドやシルバーと同じく合金にしたほうが加工もしやすいのでこうした区分にわけられたプラチナ合金の宝飾品が多く流通しているのです。ですがあまりにプラチナの割合が少ないものはプラチナジュエリーと呼ぶことが認められておらず、Pt850を上回るもののみがその誉れある称号で呼ばれることを許されているので、「このネックレスかっこいいでしょ、半分プラチナで出来てるってジュエリーショップの店員さんが言ってたんだ。輝きが違うよね、眩しくて目を開けてられないや」と浮かれる友人がいたら、オシャレだけどそれは正確にはプラチナジュエリーと呼んではいけないアイテムだと教えてあげてもいいですし気の毒な顔をされるのが目に見えているので黙っておいてもいいです。個人で「これはプラチナのアクセサリーだ」と思い込んでるだけなら問題もないし幸せでいられるでしょうからあえてショックを与える事実を告げることもないですし、あまりに調子に乗って毎日自慢してきて鬱陶しくなってきたら告げてやるという選択肢を考えればいいことで、それまではニコニコ頷いてあげればいいでしょう。ですが貴金属を買取しているお店に持ち込むような素振りがみられたら、ショップの店員に指摘される前にそのことを教えてあげたほうがいいかもしれません。あまりに強気な買取価格を求めて困らせてしまうのもいけませんし、今手にしているのはプラチナジュエリーではない、ということを知らないせいで迷惑をかけたり価格が折り合わず何軒も巡る手間をかけるのも気の毒ですからね。